2021年の最初のグレードワンのレースとなるフェブラリーステークスが終わり、次からは3月から6月にかけての競馬は春シリーズが始まります。
3月の時期というのは去年の11月もしくは12月をもってシーズンを終了した馬たちが、2か月の放牧期間を経て再始動をするのです。
そのため3月のレースの多くは弥生賞やチューリップ賞のようなトライアルレースが多く、3歳の馬たちにとってはトライアルレースの勢いをもって一度しかない栄冠のトリプルクラウンシリーズに参戦することができます。
競馬ファンにとって一番気になるレース
もちろん古馬にとっても前年度に賞金を積み重ねられなかった馬や再始動をした有力勢にとっては、阪神大賞典や阪急杯など各月ごとに行われるグレードワンのレースに出られる資格を得られるか大事なターニングポイントになります。
そんな競馬ファンにとって一番気になるレースといえば、先に言った弥生賞とチューリップ賞そして阪神大賞典そして3月唯一のグレードワンのレース高松宮記念です。
弥生賞
弥生賞は中山競馬場で行われる2000メートルのレースであり、4月に行われるトリプルクラウンシリーズ最初の皐月賞への優先出走権を得られます。
その皐月賞と同じ条件レースをするので、各有力馬がこぞって参戦するのです。
実際に弥生賞を経由して皐月賞に向かった馬の多くが優勝しているので、競馬ファンにとっては皐月賞の予想にとって欠かせない情報源になります。
チューリップ賞
チューリップ賞は阪神競馬場で行われるレースであり、これも牝馬トリプルクラウンシリーズの桜花賞のトライアルレースなので1着から3着に優先出走権を得られるのです。
そんな桜花賞と皐月賞を占ううえで、どんな馬が出るのか今のうちに予想しておくと本番でやりやすくなります。
やはり弥生賞そしてチューリップ賞で有力になるのが、前年度の12月に行われた阪神競馬場で行われた2歳のグレードレース朝日杯フューチュリティステークスと阪神ジュベナイルフィリーズで好成績を収めた馬たちです。
朝日杯フューチュリティステークス
2020年度の朝日杯フューチュリティステークスは、1着がグレナディアガーズと2着がステラヴェローチェそして3着がレッドベルオーブです。
特にグレナディアガーズは2歳未勝利から初グレード昇格レースでグレードワンを勝利しているだけでなく、両親が外国の主要レースを勝利している良血馬になります。
現段階ではまだ参戦するかどうかはわかってないですが、もし弥生賞に参戦するのであれば最有力候補に挙がる馬です。
阪神ジュベナイルフィリーズ
阪神ジュベナイルフィリーズは、1着がソダシと2着がサトノレイナスそして3着がユーバーレーベンとなっています。
1着のソダシは日本で初めての白毛でグレードワンを勝利した馬であり、その注目度からファンが急増しているのです。
珍しい白毛というだけでなく実力も本物で、阪神ジュベナイルフィリーズで勝利するまでのすべてのレースで1着を取っています。
同世代でも抜きんでており、この馬もまだ出走するかどうかは決まっていないですが有力候補に挙げられるのです。
古馬にとって3月で大事なレースといえば阪神大賞典と阪急杯
ここまでは3月における3歳にとって大事なレースでしたが、4歳以上の古馬にとっても大事な期間でもあります。
その3月で大事なレースといえば阪神大賞典と阪急杯であり、これらのレースというのは新しい取り組みで1着から3着までに高松宮記念と4月の終わりにおこなわれる天皇賞春の優先出走権を得られます。
阪急杯は1200メートルの短距離戦であり、スプリンターの開幕戦で起用されることが多いレースです。
阪急杯は出走登録が済んでおり、その中で有力候補に挙げられるのがダノンファンタジーです。
ダノンファンタジーは2018年度の阪神ジュベナイルフィリーズを優勝した馬であり、1600メートル以上で戦っていましたが前年度からは1200メートルから1600メートルを主戦場としています。
実際に12月に行われた1400メートルの阪神カップで優勝するなど、どんな距離でも戦える適性の高さを証明しているのです。
阪神大賞典の予想をするうえで重要になるのは?
そして阪神大賞典は3000メートルの距離を走るレースであり、前年度に2400メートル以上を走っていた馬たちにとって大事な初戦になります。
この阪神大賞典の予想をするうえで重要になるのが、前年度に行われたステイヤーズステークスと有馬記念です。
ステイヤーズステークスと有馬記念は阪神ではなく関東の中山で行われるレースですが、どちらも2500メートルの長距離を走るため阪神大賞典を初戦に設定します。
ステイヤーズステークスの1着馬はオセアグレイトという馬で、2000メートルから2500メートルを主戦場としていたオルフェーブル産駒です。
オルフェーブル産駒はとても気性が強いことが特徴ですが、それがうまく作用すると3000メートルの長丁場であっても持ち前の負けん気で走りぬきます。
まとめ
有馬記念については1着と2着の馬が引退レースとなっているため、現役で走っている3着のフィエールマンとワールドプレミアが有力候補に挙げられるのです。
このほかにも有力馬がいるので、予想はこの馬たちを軸に考えると面白いといえます。
最終更新日 2025年5月14日 by ewsnoma