日別アーカイブ: 2022年10月26日

インプラント治療と入れ歯を使った治療後の生活について

「インプラント治療について詳しく知りたい」
「入れ歯とインプラントの違いって?」
「インプラント治療のデメリットが知りたい」

最近の歯医者さんの多くは虫歯や歯周病などになっても歯を抜かない方法を選択するケースが増えているようですが、自然に生えている永久歯は抜いてしまえばそれまで、二度と生えて来ないわけですから極力抜かない方向で行うのが一般的な考え方です。
これに対して、数十年前の歯科治療というと虫歯になってぐらぐらになるとそれを抜くことが第一の治療である、このような解釈をしている人が多かったことや当時は歯科技術も現代の方に発達していなかったなどの理由で、虫歯になりぐらぐらに揺れるようになると麻酔を施して抜くのが一般的な治療法になっていたわけです。

https://newsnomad.com/oral-health.html

骨に埋め込まれている歯は安定しているのが特徴

現在50代になっている人の多くは子どもの頃に歯医者さんに行くと、歯を抜いた経験を持っているのではないかと考えられるのですが、抜いた後はブリッジを行うこともあればそのまま何もせずに空いたままになっているなど色々ではないでしょうか。

歯を失うとそこには何もないので、あごの骨は役割を果たしたと思い込み体に吸収されるといいます。
骨に埋め込まれている歯は安定しているのが特徴ですが、これは歯を動かさないようにするため骨がしっかり支えているからです。
ここから歯を抜けばその骨は支えるなどの役割がなくなるので少しずつ時間をかけて骨は体内に吸収されてしまう、その状態が数十年も続くとレントゲンで撮影し際に骨がなくなっている様子を目にします。

インプラント治療とは

歯を抜いて直ぐに骨が衰退するわけではないので、抜歯の後にレントゲンを撮影したり1年後に撮影してもしっかり残っていますが、10年や20年など長期的の場合は本来あるはずの骨は失っている顎の形も変化してしまうといいます。
インプラント治療は、骨の衰退を予防することもできるメリットを持つ治療法で入れ歯にすべきかインプラントにすべきかなどの選択肢が存在します。

参考/インプラント 初芝

ブリッジとは

ところで、虫歯になり抜歯するとブリッジを使って人工歯を取り付けることになりますが、ブリッジは3本並んでいる歯の中で真ん中の1本がなくなったとき、両隣の歯に橋をかけるような治具を取り付ける治療法です。
真ん中部分は抜けているので骨は衰退することになりますが、上側と下側の噛み合わせを作り治療を行うので噛む力をしっかり分散することができるようになります。

入れ歯とブリッジの違い

ブリッジをせずに抜けたままにしておくと、両隣の歯が傾いてくることもありますし、上側と下側の咬み合わせが損なわれてしまうので上側の歯なら下方向に下がりやすくなるなど、この場合も口腔環境が悪くなる要因に繋がります。
入れ歯は、ブリッジとは異なり歯がない場所を作らないなどの特徴を持つもので、高齢者だけでなくやむなく歯を抜かなければならなくなった人や事故などでケガをして失った人などに有効な治療法です。

インプラントは1本あたり数万もの費用が掛かる

歯科クリニックに行くと入れ歯にすべきか、それともインプラント治療をすべきか悩む相談をするケースは多いかと思われますが、基本的にインプラントは1本あたり数万もの費用が掛かるので費用負担を考えると保険が使える入れ歯を選択される人も多いようです。
もちろん、入れ歯は色々な種類があるので自分に合ったものを選べるメリットもありますし、治療を終えた後に歯型などを取ることで1週間から10日程度で入れ歯が完成する、それを実際に装着して噛み合わせなどを確認したり、きつさなどの違和感をチェックして快適に利用できるよう調整することで治療が完了になります。

治療期間が半年前後必要になる

これに対してインプラント治療は、治療期間が半年前後必要になるなど治療にかかる時間が長くなるのが特徴です。
あごの骨は、歯を失うことで衰退してしまうけれども適切な骨の量がない場合はインプラントの構造体を埋め込むことができません。
仮に、抜いた後にインプラント治療を行う場合はそれほど問題はないけれども、抜いてから数年から数十年など長期になることで骨の量が減るので骨を増やすための治療が必要になることも少なくないのです。

インプラント治療が長くなりがち

骨の増量手術は1度で完了はするけれども、必要な量になるまでには半年前後の期間が必要になるのでインプラント治療が長くなりがちです。
適切な骨の量になり人工歯根を埋め込む、人工歯根が骨と同化してしっかり安定した状態になってから上部の構造体を取り付けるなどの流れになりますが、人工歯根が骨と同化するまでには3か月から半年などの期間が必要です。
両者を行うと治療開始から完了まで1年近く掛かることも珍しくありません。

まとめ

通院は頻繁に行う必要はないのですが、それぞれの治療の中で不具合を感じることもあるでしょうし、現在の進行状況の確認などで通院することもあるので、治療院を選ぶときは通院のしやすさなども考えておくことが大切です。
また、インプラントは一度治療を終えればメンテナンスが不要になるわけでありませんので、定期的な検査や調整などのために通院するなどからもインプラント治療の実績が多くある、通いやすい治療院などを重視して選ぶことをおすすめします。

最終更新日 2025年5月14日 by ewsnoma