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●金への投資を勧める宣伝には注意が必要
金で資産運用をすることをおおすすめするサイトがたくさん登場していますが、注意が必要です。
本当に儲かるなら、わざわざコストをかけて宣伝をしたりせず、自分で投資をするでしょう。
例えば、サイト作成・管理・運用のために100万円がかかるとします。
その100万円を使って自分で金に投資をしたほうがいいと思いませんか。
ボランティアで金への投資をすすめているということはありえず、利益目的でやっているはずです。
となると、紹介料や手数料などがかかるとみておいて間違いないですね。
自宅まで訪問に来て投資商品をすすめてくるような場合には、「営業マンの給料はどこからきているの」と考えてみましょう。
営業マンの人件費、コストなどは客が支払った手数料などから出ているのです。
今はインターネットが普及している時代なので、インターネットを使って複数の会社を比較、一番良い会社を自分で選びましょう。
過去50年を振り返ってみると、金の価格はかなり上がっている状態です。
1990年代と比べると4倍くらいになっています。
2004年にETFがアメリカで始まったのが価格上昇のきっかけだったと言われています。
2008年のリーマンショックではあらゆる商品の価格が落ちましたが、金の価格も一時的に暴落しました。
しかし、暴落は一時的なもので2009年から2011年にかけて上昇、ここ50年での最高値をつけたのが2011年です。
どうやら、歴史上での最高価格をつけたのも2011年になるそうです。
●金の価値が上がり続けるかは誰にもわからない
今後も上昇を続けるのかというと、かなりリスキーだと私は考えます。
ゴールドは紀元前3000年から本格的に使われ始めたと言われています。
日本に始めて登場したのは8世紀だそうです。
とても長い歴史の中で安定して価値を持ち続けてきたから信頼されています。
安定しているということは、逆に言えばそれほど爆発的に価値が上昇することもないということです。
そのため、2011年に過去最高値をつけた後はゆるやかに下落していくのではないかという不安もあります。
先物取引ではショートをすることもできますので、下がると予想をしてショートをするのもありでしょう。
将来のことはだれにもわからず、あくまで予想であることには注意をしてください。
チャートは国によって異なります。
以上は国際チャートの説明であり、国内チャートでは1980年代に最高値をつけています。
長い歴史があるとはいえ、昔はインターネットなどはありませんでした。
今はインターネットを通じて世界中で情報交換をすることができる時代です。
時代が変わるとものの価値も変わります。
これまでは過小評価されていたのが、正当な評価をされるようになってきたとも考えられます。
もしかしたら今の10倍くらいが正当な評価なのかもしれません。
実際のところはだれにもわからない問題です。
極端な話、1グラムを1億円で買おうという人がいて売り手がOKしたら売買は成立してしまいます。
●金は上昇トレンドが続いているが既に成熟している可能性が高い
人によって価値のつけかたはさまざまです。
個人的には、1990年代に比べてはるかに高い価格がついている今は安易に購入するべきではないと考えています。
ゴールドは世界中で価値を認められている安定した資産ですが、すでに成熟している可能性が高いです。
急成長をする可能性が低いので、価値が急上昇したらむしろリスキーになります。
逆に、金へ投資すべきという意見を持っている人は上昇トレンドを形成していることを理由にあげています。
わたしたちが手軽に投資できるようになったのは2000年からです。
市場ができてからのチャートが重要なので、2000年より前のチャートはあまり参考にならないと言えます。
2000年より後のチャートを見てみると、順調に上昇トレンドを形成しています。
世界的に需要が着実に増しているとも言えるでしょう。
ゴールドリンクなどの専門家の間でもこの上昇トレンドは向こう10年は続くと言われています。
以上では個人的な意見と、一般的な意見とをあげてみました。
●資産運用するならゴールドだけでなく分散させる方が良い
上昇トレンドを形成しているとはいっても、すでにかなり上昇してしまっています。
投資ではトレンドにのることが重要であり、一番底で買えたら最高です。
しかし、一番底をつかもうとすることはリスキーなので、上昇トレンドを確認できた3番目あたりで買うのが安全と言われています。
2000年からのチャートを見てみると、すでにトレンドの中期もしくは後期に入ってしまっているような気がしますね。
もしも資産運用をするのなら、株式投資や仮想通貨などもやって資産を分散させるのが正解でしょう。
すべての資産をゴールドに投入するというのはさすがにリスキーです。
投資で怖いのは、途中で退場をやむなくされることです。
例えば、ローンの支払いに追われていて資産を売却せざるを得ないという状況です。
高値でつかんで底で売るということを余儀なくされることもあるのです。
常に余力を残したうえで、資産運用をすることが大切です。
最終更新日 2025年5月14日 by ewsnoma