USCPAの取得が向いている人

USCPAは取得のためにお金も時間も多く使うことになる試験です。
気まぐれで挑戦するようなものではないので、明確な理由やビジョンを持って取得することが望ましいと言えます。
経理業界で働く人であれば持っておいて損はないと思うかもしれないですが、活かすことが出来なければ無駄になるでしょう。
膨大なお金と時間を使って取得した試験を無駄にしないために、自分がUSCPAの取得に向いているかどうかチェックしておくことが大切です。

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どんな人がUSCPA取得に向いている?

キャリアアップのために取得したい人

まず、キャリアアップのために取得したい人におすすめだと言えます。
仕事のことを考えて資格を取る人には、キャリアアップかキャリアチェンジのいずれかの理由で取得する人が多いです。
残念ながら、キャリアチェンジを希望する場合にこの資格はおすすめ出来ません。
全く他の職種から経理業界に飛び込むために取得を検討する人もいるかもしれませんが、資格を持っていても実務経験がなければ雇ってもらえない可能性が高いです。
既に実務経験がある人であれば社内で昇進出来たり、もっと大規模で待遇が良い企業に転職したりすることが可能ですが、無関係の業界から成功を目指すことは難しいと言えます。
現在経理の仕事をしており、役職がほしい、重要な仕事を任されたい、同業種のハイレベルな会社に転職したいなどの希望がある場合は取得がおすすめです。

いずれは海外で活躍したい人

いずれは海外で活躍したい人も取得を検討してみると良いです。
USCPAはアメリカだけでなく、カナダやオーストラリアを含む複数の国で評価されている資格だと言えます。
外国人の恋人と結婚するつもりの人や海外転勤となった家族の元へ行くことを検討している人、将来は海外に移住したいという夢を持っている人などに最適です。
こちらの場合も実務経験がなければすぐに採用されない可能性がありますが、実務経験がある上に資格を持っていれば高い評価が受けられます。
日本人が海外で働き先を見つけることは簡単ではありませんが、資格を取っておくことで理想的な職場で働ける可能性を高められるでしょう。

独立したい人

独立したい人にも向いている資格です。
新しい会社や事務所は信頼されなければ依頼を受けることが出来ません。
ハイレベルな資格として有名なUSCPAを持っておけば、それだけでもある程度の信頼感を得ることが出来ます。
独立してしまうと業務にたくさんの時間をかけることになるので、膨大な時間を使って勉強しなければならないこの資格を取ることは難しいです。
海外の顧客を相手にしたいと考えるようになっても、事前に取得しておかなければ事業の幅を広げられない可能性があります。
所属している会社や事務所で働きながら独立準備の一環としてこの資格を取得しておけば、比較的時間のあるときに資格を取ることが出来ますし、立ち上げ後に取っておけば良かったと思わずに済むはずです。

長期間、モチベーションを保って勉強し続けることが出来る人

ここまでは資格を取った後のことを踏まえて向いている人を述べましたが、試験の特徴を踏まえた上でも向いている人と向いていない人がいることを知っておきましょう。
長期間、モチベーションを保って勉強し続けることが出来る方もこの資格の取得に向いています。
平均的な学習時間はトータルで1,000時間を超え、所要学習期間は約1年から2年になると言われている試験です。
同じ勉強を長く続けることが出来ない人、長期的にモチベーションを維持することが難しい人であれば、試験を受けられるレベルに達するまでに勉強をやめたくなる恐れがあります。
多くの人はスクールを活用するため、受講料を支払っていることからダラダラと続けてしまう可能性が高いです。
やる気もないのに続けることは時間の無駄であり、結局合格出来ない可能性も高いので、最後までやり通す意志や力がある人でなければおすすめ出来ません。

お金に余裕がある人

お金に余裕がある人にも向いている試験です。
スクール利用に約50万円、受験資格獲得と受験料に約32万円必要となります。
学習に関してはもっと高くなる可能性もありますし、不合格となれば再受験による受験料も必要です。
貯金が少なくてカツカツの生活をしているような人であれば、取得することはおすすめ出来ません。
100万円ほど資格取得のために使っても問題ない経済状況でなければ、貯金出来るまで挑戦しないほうが良いと言えます。
家族がいる場合は、実際にかかる費用を伝えた上で取得して良いかどうか了承を得ておくことも大事であり、同意が得られない場合は家庭問題に繋がるリスクがあるので取得がおすすめ出来ないです。

まとめ

USCPAはこのような人に向いています。
誰にでもおすすめ出来るものではないため、受験を考えている人は自分に合っているものなのかどうかのチェックすることから始めてください。
実際のところ、明確な活かし方を考えていない、資格が活かせる状況ではないのに取得して後悔する人、合格に向けて頑張る力がないのに挑戦して挫折してしまった人も多いです。
後悔しないようにするためにも向き不向きを知り、問題ないと分かった上でチャレンジすると安心だと言えます。

最終更新日 2025年5月14日 by ewsnoma