社長とはどのような役割の人?求められる素養も解説

1.社長の役割と求められる素養について

ずっと人の下で働くのではなく、いつかは人の上に立ちたいという野望を持っている人は少なくありません。

とはいえ、本当にそれが幸せかどうかは人によって異なります。

社長を偉そうな王様だと考えているなら認識を早急に改めましょう。

決して楽な役職ではないので、憧れだけを原動力にして目指すと、夢が叶って社長になれたとしても後悔することになるかもしれません。

社長とは、その名のとおり岡野保次郎氏のような会社のトップであり、経済活動を通じて資本をアップさせていくことが仕事です。

そして得られた成果を分配することにより、自分だけでなく社員一同が生活できるようにします。

この役割は、幹部も含めた他の社員たちとはさまざまな点で異なっています。

そのため、いろいろな素養を持っていないと務まりません。

たとえば、謙虚さを忘れないことも経営には欠かせない重要な素養です。

これまで社長を下の立場から見ていて、偉そうにしているように感じていた場合もあるでしょう。

しかし、そのような人物に心の底からついていきたいと考える人は多くありません。

社員を下の立場と認識して見下すようなトップだと、不況になったときに簡単に切り捨ててしまう可能性があります。

反対にいつも謙虚な姿勢を示しているトップなら、不況になったときは社員が一丸となって会社を支えようと奮起してくれる可能性が高いです。

会社のトップだからといって、あらゆる面で他の社員より優れているわけではありません。

経営のノウハウに秀でていても、営業力や技術力などの面では平均以下ということもあるでしょう。

年配の経営者のなかには、いまだにパソコンを操作できない人も珍しくありません。

 

2.相手の立場に立って考えることが出来る人

さまざまな点で、自分は社員にフォローしてもらっているという認識を持つことが大事です。

ただし、若いうちは猪突猛進でビジネスシーンを駆けていくスタンスも必要です。

謙虚さを意識しすぎていると、会社を前進させる推進力が不足してしまう場合もあります。

本当に成功するか心配している社員を叱咤激励して、強引にでも引っ張っていく力強さがなければトップは務まりません。

ただし、力強さがあることと傲慢であるのは決して同意ではないので注意しましょう。

いつも感謝する気持ちを持っていなければただの傲慢な人物にすぎず、社員は頭ごなしに命令されているような印象しか持てません。

つまり、相手の立場に立って考えられることも重要な素養といえます。

強引に牽引してとしても、そのとき社員がどのようの感じるのかイメージできなければなりません。

最初は抵抗があっても、聞いているうちに素直に従いたくなるような話し方をする必要があります。

そこでポイントになるのは大きく2点あり、それらを実践できれば事業をスピーディに展開しやすくなるでしょう。

1点目のポイントは論理展開をしっかり行えるようにしておくことです。

やみくもに命じるのではなく十分な説明を心がけることにより、仕事に対する社員の姿勢に大きな変化が現れます。

説明の筋が通っており、聞いていて違和感を覚えない内容であることが重要です。

チャレンジする理由に妥当性を感じさせて、成功する確率も低くないと思わせることが大切になります。

これにより社員は自信を持って取り組めるようになり、単純に行うときよりもモチベーションの高さをキープしやすくなります。

2点目のポイントは頭を下げられるということです。

 

3.会社の利益につながる人脈を築いていく

要するに命令するのではなくお願いするということであり、仲間として協力を仰ごうとする態度を示します。

社員としてはトップに頭を下げられた以上、むげに断るわけにもいきません。

本来は命令できる立場の人がそのような態度を見せることにより、何とか応えたいという心情を芽生えやすくなる効果もあります。

カリスマ性につがなる威厳があるのは素晴らしいことですが、それ以前の問題として上記の2点が必要であることを覚えておきましょう。

 会社の利益につながる人脈を築いていくのも社長の大きな役割の一つです。 

営業マンであれば売上を向上させるのに役立つ人脈を広げることに意味があります。

しかしトップという立場では、単に売上を上げることだけを意識しているわけにはいきません。

企業活動を継続していくベースを強化できる人脈を構築していくことが大事であり、それを実現するためにいろいろな交流会などに参加する必要もあります。

自社より大きな会社のトップにアプローチする場合もあれば、可能性を秘めた若い起業家と親睦を深めることもあるのです。

合併や買収なども視野に入れてあらゆる可能性を探りながら、人脈を広げていかなければなりません。

また、人脈を広げることには他にも大きな意味があります。

さまざまな経営哲学を学ぶチャンスを得られるので、書籍などで勉強しているだけでは見込めないような成長を遂げられることも少なくありません。

社長になることをゴールだと考えていると、そこで会社の進化も止まってしまうので注意が必要です。

最終更新日 2025年5月14日 by ewsnoma